December 1, 2015

0,02ctのダイア7つのリング

ご無沙汰しております。

ケベックは例年にはない暖かい11月(日本の冬みたいでした)で、ちょっと冬が短くなったような気分です。
ドイツクリスマス市なども市庁舎のまわりで始まっていますが、雪が全くないクリスマス市はなんだかしっくりこないですね。

さて、長年憧れていた難易度の高いリングにチャレンジしてみました!
フランス語で"Serti Bride"と呼ばれるセッティング(石留め)技法。
英語だと"Bar-Set" もしくは"Bar Setting"と呼ぶみたいなので、日本語だとバーセットでよいのでしょうか。「棒留め」だとあまり格好がつかないですものね。笑

師であるMichel Zimmermann が運営しているジュエリーテクニックを専門とする掲示板Bijoux à La Cheville(ちなみにフランス語では世界最大の掲示板)によると、1965年から70年の間にパリ9区で職人をしていたChirol氏によっておあみだされた石留め技法らしいです。

爪留めと同様に、とても手間と時間がかかる石留めなので、このように全て手作りするのは珍しいんですが、根気よく作り上げて生まれるリングはため息がでるほどにかっこいいんです。



0,02ct(直径1,7mm)の小さなダイアを7つ並べて留めてあります。18Kイエローゴールド使用。

製作過程はちょっと長くなってしまいますが以下の通りです。

細長い18K地金を用意。

線引きローラーにかけた状態

線引き盤で角線にします

石を留める真ん中部分だけ厚みを残し、両サイドだけローラーで薄くします

丸くするとこんなかんじ

ダイアは同じカラッとのものでも1/100mmから3/100mmくらい直径にバラつきがあるので、一番大きいものが真ん中、端に行くほど小さくなるように順番を決定。

真ん中になるダイアから穴を用意しはじめます。

そして両サイドずつ順番に1つずつ他のダイアの穴も用意。

同じ幅で規則正しく穴を用意していくのはかなり集中力がいります。

穴と穴の間に糸のこでガイド線をいれます

バー(棒)の直径と同じ幅の溝になるようにそれぞれのガイド線を大きくしていきます。

今度はダイアのはまる土台側を美しくヤスリで調整

爪留めのときと同じ容量で、U字に用意したバー(棒)をクリップします。平行にまっすぐピッタリ挟まるように微調整するのが大切。片面側のみをすべて溶接してしまいます。

ダイアを留めていきます。溶接していない側のバー(棒)をぐいぐいとひっぱりながら締めていきます。

ピッシリ閉めるとこういう状態になります。まだ溶接していない側(写真の上側)を溶接します。

溶接後。

1つ1つのバー(棒)をこのような形にヤスリで整形します。しあがりがよりシャープに美しくなります。




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